今日はBMW E46/M3 CSLのミッションを降ろしてクラッチ調整をしていました。
実は新潟でエンジンを降ろしていたのですが、新潟からの帰り道クラッチが滑りまくっていました。
6月にクラッチは交換したので、摩耗して滑るはずはないんです。
GT1(BMW専用診断機)にてクラッチ交換時の作業は行っているので、この滑りはミッションを降ろすしか手はなさそうです。
で、ミッションを降ろし車両にクラッチが付いているところを写真に撮り忘れてしまいましたが、
↑の写真の通りに組み込まれていました。
実はE46/M3には自動調整が付いており、カバーの所にスプリングが付いています。
ディスクが摩耗すると自動的にクリアランスを調整してくれる仕組みになっています。
ただ、カバーを外す時にはバキバキっと自動調整が効いてしまい、クラッチディスクが摩耗した方向にいってしまいます。
なのでカバーがその状態のまま組んでしまうと。。。滑ってしまうんです。
そこで、自動調整を戻すSST(スペシャルツール)を使う訳ですが、このツールは流石にもっていません。
でもSSTなしでもプレスを使って戻して、新品時のカバーに付属されているツールを使って取り付けできます。
2枚の写真を比較するとスプリングの潰れ方が違いますでしょ?
この状態で組み付けをしなければならないので、結構特殊な構造なんです。
今回この様なトラブルが起きてしまったのは、特殊構造なのにボクがちゃんと説明しなかったのが悪かったです(汗)
ミッションを元通りにしてGT1にて調整したら、クラッチの繋がりも元通りになりました。
新品クラッチの組み込みもちょっとしたツールがないと、結構大変です。