コーナーウェイト


先日E46/M3のオイル交換で予約いただいてた常連さんだったが、
当日ご来店されると「オイル交換いいからコーナーウェイトみてよ」ですって(笑)
全然作業時間が違うのだが、まあ閉店前最後の仕事だったのでみてみたのだ。
そもそもコーナーウェイトって何かといえば、各車輪の重量を見て合わせていく事。
見た目では各車輪の重量は判らないのだが、
体重計に乗っけてしまえば数値ですべて把握できてしまうのだ。
リフトは平行を出し、リフト上も平行になるようアダプターをかます。
これで各車輪の重量、総重量、前後重量比、クロス重量全て正確に見る事が出来るのだ。
理想の重量比といえば前後50:50、左右も50:50なのだがエンジン重量があるのでなかなかそうもいかない。

その場合良くやるのがクロス方式。
車高調でしか調整が出来ないのだが、車高の上げ下げで重量合わせをしていく。
写真の様に右前と左後ろの重量だけみて50%にしてあげれば
左前と右後ろの重量も50%になる。
このように重量合わせをしてあげる事によってブレーキング時の安定性が全然違ってくる。
勿論この数値は運転席にドライバーが乗っての数値なので、
実際に走行している時と同じ状況になるのだ。(余計な荷物は降ろしてある)
しかしBMWやポルシェは重量バランスが良い車だ。
この写真は調整後の重量だが、調整前でも49.5%位だったのだ。
普通じゃあ考えられないほど良く出来ている。
この場合もクロスだけじゃなく左右の重量も出てしまったほどだ。
しかし右ハンドル車は×
左ハンドルでこれだけ重量が出ている車なので、無理やり右側にステアリングシャフトやら
マスターバックやらを持っていってしまうと当然重量バランスは狂ってしまう。
その証拠として右ハンドル車はノーマルで15mm程度右側が落ちてしまっている。
この車高のズレはどんな足を組んでも車高調以外は治らないので注意。
車高調を組んでいる方なら調整可能なので、アライメント調整前にやってみたらいかがでしょ。

One thought on “コーナーウェイト

  1. 昨日は寒い中、ありがとさん。
    初めての経験だったので、何気に面白かったよ。
    おまけに車重が1.5トン切っていた(ガソリン2分の1)事も驚きです。
    ノーマルでも良く出来てるね。

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