アライメント調整 その2?


今日は1つ前のマセラッティーと写真のSL55のアライメント調整を行った。
SL55はエアサス車なので、放っておくと車高が微妙にだがちょっとずつ落ちてきてしまう。
そこでエンジンをかけては、数値を見て調整、エンジンをかけては、数値を見て調整の繰り返し。
こうして正確な数値を出す事が出来るのだ。
最近のメルセデスベンツは安易にキャンバー、キャスターの調整が出来なくなっている。
ロアアーム等のボルトを補修用に交換してやっと一定量だけずらす事が出来るのだ。
今回このお車はそこまで必要としないレベルだったので上記の作業は行っていない。
左に流れるとか、左タイヤの外側が減ってしまうなどの症状には不可欠なのだが。
そして今回問題だったのがマセ。
若干なのだが左タイヤが外側が磨耗し、右タイヤが内側の磨耗していた。(フロント)
これは確実に、『車が左に流れてしまっている』症状だ。
リアはシムでキャンバー、トーなどを調整出来るのだが、
フロントはストラット式でシムなどでキャンバー、キャスターの調整が出来ない構造だ。
お客様が持ってきてくれた整備書でもフロントはトーのみの調整と書いてある。
しかし僕は「何がなんでも数値を変えてやる!」とそこらじゅうのボルトを緩め、
少しのガタでも調整しようと試みたのだが。。。
駄目だぁ~じぇんじぇん動かない(泣)
後はストラット式なのでアッパーマウントを新品で頼んでスタッドボルトの位置をずらすしか手がない。。。
金額との折り合いもあるので今回はここで断念。
うーん今日はなんかスッキリしない日となってしまった。。。
アライメント調整は『機械が調整するものではなく、人が調整するもの』なので、
機械が最新とか古いとかは関係ない。
機械は正確の数値をリアルタイムに表示してくれれば良いのだから。
また、純正データは機械の中にはいっているが、純正データで調子が良くなるかというのも疑問だ。
社外の足回りを組めば当然純正よりも動きを抑えているので、
例えばトー変化量(トーカーブ)も変化してしまう。
その辺りのデータは『機械が算出する訳ではなく僕ら次第』になってくる。
自分で言うのもなんですが、僕達はプロっすから(笑)
タイヤが4つ付いてればなんでもOKです!
(土車とか、リフトに乗らない車は除いて)

One thought on “アライメント調整 その2?

  1. メーカーさんもそれくらいのプロ意識持って貰えればいいのに。。。と思ってしまう一文でした。

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