車が発売される前から計画していたサンビーム仕様のE92/M3用Aragostaの開発が始まりました。
通常の1WAYも今後Aragostaのラインナップされ、これまたサンビーム仕様を作りますが、
今回気合を入れて製作する物は3WAY!
何がスタンダードとサンビーム仕様は違うのか疑問ですよね?
簡単に説明してしまえばメーカー任せで製作してもらうのではなく、
ボク達も1から携っているのです。
減衰力の伸びは何%上げて縮みは何%上げてみたいな適当な指定ではなく、
ボク達はピストンスピードに応じて、減衰力の出し方まで指定していくのです。
ダンパーテスターを使って何度も何度もグラフを出してはバラし煮詰めていきます。
当然車輌に装着して思った動きになってくれない事も多々ありました。
でもね、ボク達が明確にメーカーに伝えればメーカーは的確に仕様を変えてくるんです。
そうやってトライ&エラーを繰り返し良い物が出来上がってくるんです。
ただ、足に関して言えば十人十色の感覚、運転の仕方があるので100点って言える足なんてない。
気温、路面のミューによっても全然違ってきてしまう。
じゃあ、その時のコンディションに極力合わせるにはどうしたら良いか?
本来はスプリングまで変えていくのが正論かもしれないが、
伸びと縮みの減衰力を別々に調整してあげるのが手頃に短時間で済ませられる。
こんな事を出来るのは2WAYなり3WAYなどの減衰調整機能を持つショックなのです。
ただ構造的な問題で金額的には非常高くなってしまうのだ。
またある意味3WAYはショックを作っていく事と同じなので、
調整する人間によって良くもなり悪くもなる。
ようはダンパーの構造から理解している人間でないとセッティングなんて出せるはずがない。
セッティングがだせなければよっぽど1WAYのほうが良いだろうね。
本来3WAYは上記の理由などでレース用として使われてきたけど、
最近ではサブタンクを付ける事によりオイル容量も増えて乗り心地も良いというメリットもあり
ストリートでも装着する人達も増えてきている。
2WAYのダンパーなら締めていった時にローハイがどのように変化するかを知っていれば
比較的簡単にセッティングは出てくると思う。
でもね、実際これいいねぇって言えるセットが出ていない場合が多いのではないんですかね。
(アラゴスタに限らずね)
サブタンクを付けたけどショップでも自分でも調整していない
なんて信じられない話も他から聞こえてきたりする。
(テストもしてないんでしょうね)
本当に簡単に説明したつもりですけど上記が理解出来ない人には
はっきり言って2WAY、3WAYは必要ありません。
凄く今日は辛口になっていますが、ボク達は決して高額商品を売りたい訳じゃないんです。
商売ベースで2WAYや3WAYを使って欲しくないだけなんです。
ポン付けで良い物ではないので必要な人には事細かに説明もしますし、
自分でメモも取らせてどのようにセッティングを出すかも覚えてもらいます。
勿論ボクもその為にサーキットについて行き、セットアップも行います。
だから申し訳ございませんが今回の3WAYのサンビーム仕様も
ボク達の手の届かない所には出荷出来ません。
ただ3WAYのデータは1WAYに反映させますので、
形はスタンダードと一緒ですが中身はサンビームSPLです。
コッチの1WAYは出荷しますのでお楽しみにしてくださいね!
*補足です。
ボク達みたいに真面目にテストを繰り返しお客様に提供しているショップも多くあります。
何もアフターフォローもしないようなショップと同じ物とは思って欲しくないんです。
中身が見えない物だけに、ちゃんと分かってもらいたくて辛口になってます。
で、先日のFamilieの模様はEXブログにも載っているのでご覧ください。
3 thoughts on “E92/M3 Aragosta 製作開始!”
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車は用意するからヨロシクね!
俺のがビームSPL装着車第一号ってことでw
つければそれで速く走れる魔法のダンパーなんてあったら楽なんだけどね。でもそれじゃ面白くない。煮詰める段階も楽しめる人じゃないと3Wayは宝の持ち腐れで終わっちゃう。
BEAM SPLは苦労の固まりですね!
いつかは(腕が上がったら・・)3WAYに興味有りますが、未だSETUPの領域で自信が無いので徐々に考えます。。。
でも、SPLの1WAY使ってますが、楽しめますね!
1WAYを使いこなせてないので3WAYは宝の持ち腐れになりそうです。
とりあえず次回オーバーホール時にはアラパコ仕様かなと思ってます。
あとb840は92M3いっちゃうんですか。
今度のお車は色がかぶらないといいなー。(^^ゞ