進化剤

今日はレーシングドライバーの小林且雄さんがお見えになりました。
小林さんといえば2006年度のS耐「FINA SUNBEAM ADVAN M3」でお世話になりました。
そこでお話があった「進化剤」というオイル添加剤とは違う商品をご紹介いただきました。
ボク自身は全くっていうほど添加剤は使わない人なので、
話の途中までは正直その辺でも売っている添加剤と変わらないだろうと思ってました。
実際にS耐のBMWにエンジン＆ミッションにも使用しているとの事ですが、
何よりもレースエンジンを作っている○○さんが色々テストして本物と認めた事で
今までの添加剤類とは違う物なのだと分かりました。
で、進化剤とはどのような物なのか？
機械部品摺動面の金属研削仕上面の凸凹は、現在の市販車で50ナノ程度ですが、
F1マシーンのように精度を上げるには数千～数億のコストがかかるのが現状です。
この様な精度を進化剤のバイオン技術によって、安価に10ナノ以下の精度にする事で
エンジンやミッションなどの内部の機械エネルギー損失を約10％低減し、
これが軸出力を大きくさせることでトルクアップを実現し、
燃費も約7％以上向上させる効果があります。
（カタログから抜粋）
簡単に言ってしまえばシリンダーの磨耗した部分を復元し凸凹をなだらかになるのです。
復元する事によってコンプレッション（圧縮）も上がり、ブローバイガスもかなり減るという。
試しにボクが街乗りで愛用しているOPEL/ASTRA WAGONに入れてみました。
注入後500KMほど走ると完全に定着して効果が出るらしいのですが、
注入直後からエンジンの回転がスムーズになり、エンジンの振動も低減しました。
更にもう1台、エンジンが出来上がったばかりの318isにも注入。
まあ、こちらは殆ど変わらないだろうと思っていたのですが、
OPELよりも効果があり明らかにフリクションが低減して吹けあがりが速い！
ホーニングしたばかりなのですが、更に凸凹がなだらかになってメタル類にも作用したのでしょうか。
是非M/Tにも使ってみたい感じです。
結構眉唾物だと思われてしまうかも知れませんが、
ここでは書けないレース業界でも実際に使用されています。
もうちょっと乗ってみてからちゃんと評価をさせていただきますね。