マセラティ クアトロポルテ アライメント

_MG_3452.JPG
今日はマセラティ クアトロポルテのアライメントを調整させていただきました。
ご来店いただいた際に「結構狂ってます」とおっしゃっていただけあって、ロードテストに出てみると確かにキテました。
ワダチにも結構とられますし、車体が安定しないで落ち着かない感じでした。
早速測定をしてみると、乗った感じの通り数値も前後左右でバラバラです。
この型のクアトロポルテはロアアームがAアームになっており偏芯カムでキャンバーやキャスター調整が出来るんです。
ただ、右フロントと左フロントで明らかにカムで修正できそうもない位キャスターの数値が違います。
_MG_3450.JPG
なんでだろう?と良く見てみると。。。
右フロントと左フロントでシムの位置が違ってます!
実は偏芯カムにはなっているものの、微調整レベルしか動かないようになっており、
大きく数値をズラすには脇っちょに挟まっているシムを移動する必要があるんです。
シムの総厚みを変えずに、前後の厚みを変える事によってアームを前後させる事が出来るのでこれでキャスターを変えられます。
この写真は調整前なのですが、まずは左右同じシム構成に変えて数値がどう動くかみてみると。。。
カム位置もほぼ左右同じ位置で結構良い数値になりました。
そうなると、何故にシム位置を変えていたのかが疑問なんですけど(笑)
調整後ロードテストに出てみましたが、まるで違う車の様になってしまいました。
が、お客様が気にしていたワダチに取られるのがどこまで解消したかが気になります。