SMG ハイドロリックオイル交換

今日は車検でお預かりしているE46/M3のメンテナンスをさせて頂きました。
お預かりの際に「この際だからミッションオイルとSMGのハイドロリックオイル交換で」との事でした。
が、このハイドロリックオイル（以下オイル）は容量自体は大した量ではないのですが、実は全交換をするには大変なんです。
オイルが白濁しちゃっている場合など、本気で全交換する場合はポンプ、アクチュエーター、レリーズを全て取り外しなんです・・・
しかもポンプは全てのラインを外して裏返ししないと、ポンプ内のオイルは抜けません。
なので本気交換しなきゃならない場合などは高額工賃になってしまいますよね。
しかし今回タンクからオイルを抜いてみると・・・めちゃ綺麗です。
初めから上記作業は必要ないとは思っていましたが、レリーズ位はいつも外してました。
が、レリーズに入っている油量も大した事ないんですよね。
んーなんかもっと良い方法ないかなぁ・・・と更に考えてみる。

そもそも、オイルタンクの中を開けてみると分かると思いますが、タンク内の油量ってこんだけ？って感じで少ないですよね。
シュミレーションで変速してみたりしても、実はタンク内のオイルの油面ってあまり変わらないんですよね。
なのでタンク内のオイルを新油にしてもポンプまでの距離もあるし、走り回ってもあまり混ざらないじゃないですかね？
タンク内のオイルをポンプにいっぱい吸い込んで、いっぱい排出してくれるシチュエーションがあればいいんだけど・・・

おっ！あるじゃん！
アクチュエーターやレリーズ交換の際のエア抜きの工程でチャンスがいっぱいありました。
シリンダーにオイルを充填する際は空になりそうな位吸込んでくれて、
オイル泡立ちの待機時間はいっぱいタンクにオイルを戻しているのでその隙にオイルを差し替えられます！
この方法ならエア抜きしながらオイル交換もしていけますね。
このエア抜きを2回ずつしましたが、一回目は結構ゴボゴボエアーが出てきました。
その後クラッチの調整も同時に作業させて頂きました。

オイル交換後は・・・元々オイルが綺麗だったので、色の比較はしても分かりません（汗）
他にもSMGのソフトウェアーはやはり古かったのでアップデートさせていただき、ミッションオイルも交換させて頂きました。
試運転をしてみると、前期のSMGですがめっちゃ良い感じになりました。
実はメーター表記は違いますが、ハード面は前期も後期も無いですからね^^
ソフトウェアーはパソコンに接続させていただければ確認出来ますので気になる方はご来店ください。

ちなみにアライメントテスターは部品が来たので修理完了しました！