BMW E60/M5 クラッチオーバーホール

今日はBMW E60/M5のクラッチオーバーホールをさせて頂きました。
先日もトラブルシュートをさせて頂きましたが、部品が入荷したので早速降ろしてみました。
7速SMGミッション激重いです・・・(^_^;)

クラッチを外してみると、もういい感じに減っていますが不都合の原因まではならないですね。
先日のM6は完璧に剥離しちゃってましたが、今回は全然問題なさそうです。

ミッション側も見た目は正常なんですよね。
メンドラもサビちゃってると思っていたのですが、全然綺麗なんです。
うーん、原因としてはベアリングか？と思い外してみると。

あれ？ベアリングが途中で外れてツーピースになってしまってます・・・
圧入部分が外れてしまってるなんて、凄く珍しい故障ですよね(^_^;)

そして、今回はお客様のご要望でレリーズシリンダーも同時に交換させて頂きました。
このレリーズはミッションを降ろさないと外れないんです。

クラッチも新品にして組み込みさせて頂きました。
組み込み後はISTAにてレリーズシリンダーのエア抜きやクラッチ調整等が必需となります。
試しにISTAで何もせずエンジンを掛けようともしましたが、今回はエンジンは掛らずでした。

そしてアドバンテージのカーボンクリーンも作業させて頂きました。
以前も書きましたが、M3やM5のカーボンクリーンは結構体感的に変わってきます。
恐らく多連スロットルにはコンプリートでスロットルの洗浄をする事が多いからだと思います。
ただ、洗浄して調子が良くなる訳じゃないですよ。

良く電動スロットルって綺麗にしたり、バッテリーを外したりすると調子悪くなったりする車ありますよね？
スロットルに汚れが堆積するとエア量が少なくなるので電スロの場合、汚れ具合によってスロットルを開けてたりします。
短時間のミスト洗浄なのでピカピカに綺麗になる事はありませんが、スロットルの学習をリセットしております。
他にもラムダなどもリセットや、ちょっとした調整も行っておりますので普通に洗浄するよりは体感して頂いていると思います^^
ちなみに通常の電スロにスロットル洗浄をしてしまうとセンサーからリークしてしまい、
CPUまで逝ってしまう事もあるのでメーカーからは十分注意するよう受けております。
が、M3やM5はスロットルセンサーにリークするような構造になってないので全然大丈夫です。
ちょっとだけ、調子良くなる秘密公開しました(笑)