アナログ

今日はちょっと古いVOLVOのメンテナンスをさせて頂きました。
最近の車はベルト交換の際、オートテンショナーになっていてベルトを交換した瞬間適正な張り具合に調整してくれます。
このお車は自動ではなくアナログでベルトを張らなくてはなりません。
かれこれ20年前位はオートテンショナーは出始めで、殆どの車がベルトの張り具合を自分の感覚で調整していました。
車種によってベルトの長さが異なるので、張り加減は経験値だったりするんです。
新品は少し伸びるので少しキツメに張ったり、数字では表せない調整があったんですよね。
キャブレターのセッティングなんかは本当にマニュアル通りにはいかない感覚的なものがあったと思います。
でも最近は整備書をみてトルクレンチで規定トルクをかけたり、数字上で物事を判断したりしますが・・・どうなんでしょうかね?
確かにトルク管理が大事な場所は多くありますが、バンド1本締めるのにトルクレンチは使わないですよね(笑)
今までは良い意味で仕事を重ねる度に、トルクレンチを使わなくても感覚的に適正トルクが分かるのですが、
逆にトルクレンチに頼り過ぎてしまうとマニュアルが無ければ締められなくなってしまいます。
まあ、そうしないと判断基準が無いので若いメカニックは判断出来ないのかもしれませんけどね・・・
しかし、いかに優れたメカニックもパソコンを使えないと厳しい時代になってきました。
先日も整備主任者講習でも、どんなに知識あるメカさんでも外部診断機が無いと手におえないと言ってましたね。
ホントメカニックはハード面でもソフト面でも、めまぐるしく進化する技術に対応しなきゃいけないので大変です。
でも、まだまだ若いと思っているので、頑張りますよー!